理念・ミッション
- MISSION: データとアクションをつなぎ、よりよい世界を実現します
- VISION: 世界で最も信頼されるマーケティングDXパートナー
- VALUE:
- 人間としての原則を重視し、Win-Winであることを実現します
- 自立したプロフェッショナルがチームとなって高い成果をあげます
- 世界基準で考え、多様性に価値を置きます
2020.12.01
代表取締役社長
楠山健一郎kenichiro kusuyama
自立したプロフェッショナルが集まり、チームとして大きな成果を生み出す
コンサルティング、テクノロジー、施策実行をワンストップで提供するマーケティングDXパートナーである株式会社プリンシプルは、日本でも数少ない「Googleアナリティクス」認定パートナーとして高い技術力を持っていることに加え、日経DUAL「共働き子育てしやすい企業ランキング50社」への選出、Great Place to Workの働きがいのある会社ランキング「従業員25~99人部門」ベストカンパニーを受賞するなど、社員一人一人の個を活かし、多様性を重視する企業カルチャーを築いています。
今回の取材では、高い技術力とコンサルテーション力を持つ自立した社員と共に企業成長を実現する組織作りについて、代表取締役社長の楠山 健一郎さんにお話を伺いました。
一言でいうと「夢」です。父がアメリカ留学を経験し外資系企業で働いており、そんな身近な父を見ている中で、私も小さな頃から世界で活躍したいという思いをずっと持っていました。多様性のある環境で、多様な人たちと働きたい、そこで挑戦して自分を成長させたいという夢を抱いていました。
起業を迷っていた頃、私は35歳を過ぎ、会社の中で良いポジションがあり、家庭をもち、住宅ローンもありと、なかなかリスクを背負えない状況でした。だから会社でうまく出世して、その中で海外に行って自分の夢を叶えようと思っていました。けれども、そのような海外で働く機会がやってくる度に、色々な理由に直面して結局海外に行くことができませんでした。
そんな時、学生時代に読んでいたスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』を再読し、会社の中で他人のレールに乗ったままでいるより、自分でビジネスをやるのだと背中を押されたんです。
そして、自分がそこまで本気で叶えたいと思うことなのであれば、自分で自分の人生をコントロールしようと思い、今のコンフォートな守られたゾーンにいるよりも、たとえ失敗したとしても本当に自分のチャレンジしたいことをやった方がよいというマインドに変わったんです。本音を言えば怖いけれど、それでも起業しようと決意しました。やはり原動力は夢なんです。自分の夢を叶えたいという思い、それが一番大きいエネルギーの源でした。
起業を決意したものの、実際に起業に向けて進めてみるとなかなかスムーズにいきませんでした。しかし、30代後半から40代の時期に起業を目指すということは、失うものやリスクがとても大きい一方で、一つだけ武器にできるものあると気づいたんです。それは、今までのビジネスの中で培ってきた信頼関係でした。
自分の夢や起業したい想いを今までお世話になった方々にお会いして、全部ぶつけてみたんです。そうすると、「楠山がそこまでやりたいのであれば、出資もするし最初の顧客にもなるよ。」と言ってくださる方がいたんです。私が起業することが出来たのは、決して私自身が天才的なビジネスモデルを思いついたわけではなく、人に助けられたということが本当に大きかったんです。けれど、これは実はとても重要なことだと思っています。
会社を興せたのも、ここまで成長できたのも、それ以前に人との関わりがあってこそであり、人と人との関わりが一番重要だと思っています。そういう意味で、人の繋がりや価値観、そういったものが会社を作り、組織を強くし、結果的に企業として競争力がつくというサイクルで考えています。
会社と個人の夢をWin-Winにして、個人のWinが叶うことが、会社のWinに繋がっているような関係性を作りたいというのが目指している会社の姿なんです。
人は内なる動機付けから自分でモチベーションを得て、自律的に動いていくようになります。その考えを前提に設計したのが、プリンシプルという会社です。会社というものが個人の夢を実現するような環境になり、その中で一人一人が頑張ることによって将来自分の夢がかなう、そして会社も成長する。そんなWin-Winのプラットフォーム、場所を作ることが出来れば、モチベーションを管理する必要はありません。自分の為にやることが、会社の成長に繋がっていくのです。
だから、個人と会社のWinが常に合致するように、ミッションやバリューという形で示すだけでなく、できるだけ会社の情報やデータをオープンにしています。私たちが会社として考えていることを強く打ち出し、そこに共感して一緒の価値観を持つ人と一緒にやりたいのです。私の夢、そして一人一人の社員が目指す夢、それらがWin-Winに実現できる場所、それこそがプリンシプルが目指している場所です。
プリンシプルは、お客様のデジタルマーケティングDX戦略の立案から実行までを一貫して支援しています。「コンサルティング」「マーケティング」「データ解析テクノロジー」、これら3つの知見をプリンシプル1社で合わせ持つことによって、戦略立案から施策の実行までをワンストップで支援することができるのです。
広告の依頼が来た場合を例に考えてみましょう。まず始めに「何のために広告を行うのか?」と、より上の概念まで一度立ち返り、大きな視点で考えます。この例であれば、広告は新規のお客様を獲得する為と定義できます。そうすると、ただ広告だけを行うのではなく、例えば検索エンジンでより上位にリストされるようにすること、動画で認知を広めることも考えられます。
このように上位の目的で考えたうえで、具体的な施策としてSEOを行う、ホームページのこの部分を直すといった提案を行います。もし広告のサービスしか持っていなければ、広告の依頼に対して広告で答えるしかありません。私たちは、戦略の面からデジタルマーケティングを設計したうえで、マーケティング施策を実行しながら、その裏側でデータを取り解析していくことができます。そのコアになっているのがデータ解析の技術です。
これからの世の中、データがますます増えていきます。データを抽出しデータから知見を導き出して、お客様の獲得やお客様の体験を良くするために活かしていくことがより一層重要になります。しかし、そのためにはデータ解析の技術が不可欠であり、私たちプリンシプルの差別化のポイントだと考えています。
もともとプリンシプルが「Googleアナリティクス」のコンサルティングから事業を始めたことが、データ解析技術に強みを持つ背景になっています。
私はデジタルマーケティング分野の出身ですが、デジタルマーケティングでは多くのデータを活用します。しかし、多くの種類のデータを抽出しようとすると、それを担うエンジニアが必要になります。そこで創業当初、私たちはエンジニアがいなくてもデータを収集できる「Googleアナリティクス」から事業を始めました。
そして、「Googleアナリティクス」を起点にデータを通じたマーケティングという確たる技術が生まれ、さらにそこをコアにして「Googleアナリティクス」だけでなく色々なデータを抽出することによって、ウェブベースのデータに基づくマーケティングを支援していくという枠組みを広げてきました。
また、私がカリフォルニア州サンフランシスコのそばに住んでおり、データ解析の最先端の地にいることによる強みもあります。所謂GAFAを含めた最先端のテクノロジー企業群の拠点が近くにあり、日々最新のアップデートやニュースが情報発信されています。そのような最新情報を社内にいち早く共有できることも大きな強みにつながっています。
例えば「セールスフォース・ドットコム」がサンフランシスコで毎年開催している『Dreamforce』というイベントには、世界中から20万人が訪れます。そこに私も毎年参加することによって、単に情報にアクセスするだけでなく、例えば今どのセッションが盛り上がっているのか、そういったことまで肌で感じることが出来るんです。
いくつか考えられますが、一つ目に企業トップのデータに対する考え方や意識が、アメリカの方が断然強いと感じています。アメリカではデータドリブンな考え方、データに裏付けされた提案なのかどうかが重視されます。その背景には、データ世代として育ってきた40代のCEOが多いことが理由としてあると思います。
二つ目が実行体制です。CEOがデータドリブンな考え方に基づいてデータをもっと見ていこうとすると、それを実行する部隊が必要になります。アメリカの企業は、インハウスで自分たちのIT部門を抱えていることが多いんです。IT部門が会社のトップと連携し、自社内で実行して、足りないところをコンサルティングに依頼します。主体は自社にあるんです。
それに対して日本の会社は、基本的には広告でもITでも、外部に依頼します。外部にまるまる全部を依頼してしまうと、どうしても主体性が失われてしまいます。確固たる方向性を決める経営トップの存在と、自社で主体的に進めながら、外部には不足する部分を意識してアウトソースすることが今の日本の企業に必要なことだと思います。
お客様先に常駐し、お客様側のリソースを補充することがとても重要なことだと思っています。お客様のオフィスに行って、チームの中で足りないリソースを補うことを、今後のサービスとしてより強化していきたいと考えています。
お客様がなぜ外部に依頼するのかというと、社内に対応できる人材がいないからなんです。そこでリクルートメントが難しい時には私たちが常駐し補完する、またより高いレベルで考えると、企業におけるデータ人材の不足を埋められるように、ビジュアライズし知見を提供できるコンサルタントを派遣するサービスもやらなければいけないと考えています。
実際に、そのようなリクエストが多くあります。まだ属人的な部分が多い分野ですが、データを扱うという技術面だけではなくコンサルティングも含めて、多くの人材を採用し、しっかりと教育してレベルを高め、企業におけるデータ人材の不足をカバーしていく役割を将来的に担っていきたいと考えています。
世の中、個人事業主やフリーランスの方が増えてきましたし、これからも増えていくと思います。私はプリンシプルを、そういった方々も含めて、多様性と柔軟性を持った場にしていきたいと思っています。
例えばフリーランスの方にとっては、プリンシプルに入社することによって、より大きなクライアントと向き合えるようになる、そして仲間がいることでナレッジのシェアやモチベーションも維持できるようになります。だからこそ、会社の枠の中でフルタイムで5日間出勤し働くという正社員のスタイルから、もっとフリーに時間や場所を問わずに働きたい人も入社したくなる組織にして行きたいです。
個人が最初にある、けれども社員みんなが同じ方向を向いてる、そんな組織になれば、もっと大きなことが出来るという発想なんです。
冒頭にお話した『7つの習慣』は、大きく二つのパートに分かれています。前半は、私的成功として主体性をもって自分の人生を自分でコントロールする、そのためには自分の夢を見つけ、それを最優先で行う為に色々なエンゲージをして自分の夢を達成することが書かれています。
そして後半は、前半で描かれているような自立した人たちが集まり、相互依存してシナジーを生むことによって、世の中により大きなインパクトを与えられるという内容が書かれています。まさにプリンシプルも、自立したプロフェッショナルな個人が集まってチームとして大きな成果を出すという形を目指しており、これが我々の組織のコンセプトであり理想像なのです。
コロナ禍という困難な状況の中でも、これを自分たちの成長の場と捉えて、会社としてどのようにチャンスに変えることが出来るかという視点で、「情熱大陸会議」と名付けたアイデアコンテストを社員たちが主体となって開催しました。
実用性、即効性、そして収益インパクトの面で、何をすれば売上を維持できるのか、維持だけでなくもっと上げられるのかという視点で話し合いました。最終的に4つの案が出たのですが、その4つ全てに実効性があり、実施することになりました。
特に面白かったのは、プリンシプルウィークというウェビナーイベントの案です。プリンシプルに在籍する数十名のコンサルタントたちが、企業文化、データ、広告など、いろいろな分野について情報発信していくイベントを一週間通して行うという内容でした。30名のコンサルタントが主体的に準備して、最終的に1週間で1000人の集客に成功して、それがリード獲得し数字に繋がるという成果を生み出しました。
実はこの時、私は何も指示しなかったんです。コロナ禍という緊急事態の中で、本当はここで強いリーダーシップで、みんなをまとめるために出ていくのが代表の役割だと思っていました。しかし取締役から「ここで楠山が出ていくことが社員の成長の機会を奪ってしまう。」と止められたんです。この時、権限移譲することが、チームや社員を強く育てる上ですごく重要であり、こういう修羅場で主体的に自分たちから声を上げて行動に移せる社員がいて、それを信じることの大切さを改めて感じました。
自立性や主体性を持ってる人です。自分のやりたいことがない人は、プリンシプルに居たとしてもただ流されてしまい、会社に対しても他の社員に対しても価値が発揮できないと思います。プリンシプルで活躍できる人は、会社の為に貢献しつつ、会社をうまく利用して自分のWinを実現しようとする人だと思います。
社員一人一人のWinはそれぞれ異なりますが、プリンシプルが目指しているところを知って入社してくるからこそ、大体のルーツは同じになります。その大きな軸は、人格者と働きたいという人の面、ハイレベルな専門家や海外の情報と接することによる成長の面、そして世界で働きたい、多様性の中で自由に働きたいという多様性の面の3つです。
この「人、成長、多様性」を、私たちはEmployee Value Propositionと呼んでいます。なぜプリンシプルで働くのかという理由にあたりますが、採用時には、これをクレドと併せて強調することによって、それに共感した人が入社してきます。だからこそ、考え方やバリューがバラバラになることはありません。
過去には学歴や社歴がよい優秀な人を採用していた時期がありましたが、入社後にカルチャーにフィットしてない人が出てくるという反省がありました。そのため、現在は一次面接では人事が人格面だけを見るようにしています。
特に、面接の中で候補者が他責思考か自責思考かを見ます。例えば転職理由を聞いたときに、自分以外に責任があるような言い方をすることが他責思考にあたります。根本的な考え方としては、何かが起こったときにポジティブに反応できる人であれば、周りもポジティブになることができる、そういった点を評価しています。
採用プロセスで効果を感じていることが、最終面接に通った人に入社前に一日体験入社してもらうことです。朝会に参加してもらい、課題を出し、それを午後2時までに発表してくださいと伝えます。そうすると、面接の時間では見えてこなかった、その人の側面が出てくるんです。
世の中でよく耳にするケースとして、求職者からは面接の際、企業側がとても良いこと言っていたのに、入社してみたらまったく違う、逆に採用者側からは、面接であれだけアピールしていたのに実際に仕事をさせてみたらまったくできない。こういったミスマッチを無くすために、一日体験入社を行っています。実際に参加した人たちからは、すごい社員が集まっているのに話をしっかり聞いてくれる、社員みんなの優しさを感じると、好評です。
このように実際に社内を見てもらうことによって、本当の実態なのだとオープンにして採用活動をしています。
世界中にプリンシプルの拠点があり、旅しながら働ける、そんな世界観で社員がとても幸せに働ける環境ができ、最終的に良いパフォーマンスになって会社に返ってくるというのが私の夢です。順番として、個がハッピーであることがすごく重要だと思っているので、それがグローバルな環境の中で実現していくようなものを最終的なゴールにしたいと思ってます。
世界中に拠点があって、どこの国に行っても迎えてくれる、そして仲間として扱ってくれる。そういう多様な文化、言葉、商習慣や遊び方がすごく刺激になって、そのことが自分自身を成長させ、ワクワクさせる。こんな世界観を実現したいと思ってます。
この世界観を私が若い間に早く実現するために、大きくレバレッジをかけて進めて行きたいと考えています。今、描いているものをより早く、より確実なものにするためのツールとしてナスダックへのIPOを目指しています。上場そのものが目的ではありませんが、時間軸を決めて高い目標を設定したほうが、社員みんなが団結し、成長することができます。そして、それを一緒に達成してきた仲間は大切な戦友になっていくと思っています。だからこそ、今は社員みんなとナスダック上場を目指していきたいのです。
理念・ミッション
社名
代表
事業内容
設立年
社員数
売上
所在地
企業HP
受賞・表彰歴
認定・資格等
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